2015/05/07

A Tiny Story: コスメカウンターの思い出


最近(と言ってももう先月の話)、私の大好きなコスメカウンターのお姉さんが他の町へと異動になってしまったので、そのお姉さんへの感謝の思いも込めて、いきなりですが今回はお化粧の話題を書きたいと思います。

メイクが得意な人は世の中に結構いますが、自分の顔だけでなく、他人の顔も上手にメイクできる人は、かなり少ないのではないかと感じています。まあ、だからこそ「メイクさん」という専門職が成り立つわけですが、一般人にはプロのメイクさんにお化粧をしていただく機会はそうあったもんではないので、いちばん身近な職人といえば、化粧品カウンターの美容部員の方になるのではないでしょうか。

小さい頃から化粧品コーナーに憧れ、10歳の時に資生堂のカウンターでリップグロスを買ってもらって以来、「大きくなった暁には、こういうお店でフルメイクをしてもらおう、、、」とずっと考えていました。そして高校を卒業して、いざ堂々とメイクができる環境になってからは、機会をみてはカウンターに通い、雑誌などで収集したメイクテクを駆使しては数々の大失敗(例:10メートル先からでも色がわかるシャドウの入れ方)を繰り返してきた私…(笑) いまだにまったく腕が上がらないところを見るに、私が好きなのは「メイク」という行為そのものではなく、化粧品のパッケージングだったり、カタログや広告で表現されるうっとり~な世界観が好きなんだと思います。(今はほとんど処分してますが、昔はカタログを保存していました、、、)

さて、そんな私ですが、これまでいちばん足繁くコスメカウンターに通ったのは、カナダ・モントリオールでのお勤め時代。知り合いもなくひとりでポーンと行ったので、お友達もいないし、時差がありすぎて日本にもなかなか電話できないし、でも、仕事以外の人と何でもない会話がしたいなぁ、、と、振り返るとちょっと、いやかーなり寂しい時期があったのです。

そんな時に思い付いたのが、酒でもチョコレートでもなく、コスメカウンターに走るという方法。ここに行って何かひとつ買い物をすれば、お化粧もしてもらえるし、何気ない会話もできるし、美も語学力も磨けるな!と、我ながらナイスなアイデアだと思ったものです笑。(お化粧してもらうのが嫌いでなければ、留学生や海外旅行のスポットとしても私はお勧めしたい!現地の人と会話をしようとひとりでヘタに知らないバーに行くより、よっぽど安いしリスクも低いから!)

本当に街にあるコスメブランドはひと通り制覇したんじゃないかと思うほどよく行きましたが、このコスメカウンター通いの日々で学んだのが、上でも書いた「自分の顔はうまくメイクできても、他人の顔にうまくメイクできる人は少ない」ということです。「アジア人のメイクをするのは初めて!」と言われたことも何度かあり、まぁ、予想はしてたけど、西洋人の彫りの深い顔用のメイクをそのままされて特殊メイクみたいになったり、肌の色が違うのに色を合わせてくれないから顔が大炎上してたり、、あとは何かそれこそ外国の映画に出てくる、「よるべないアジアの夜の蝶」みたいな顔にされたりすることも何度か、、。そのたび、地下鉄で不思議な周りの視線を浴びながら帰ったことをよく覚えています(笑) まぁ、そういう失敗も含めて楽しんでたところもあったんですけどね、、。

お化粧をしてもらいながら、「今年の冬は寒くなりそうね」とか、そういうどうでもいい会話をしにいくのが目的なので、メイクの出来や、ついでに買った商品のことは正直どうでもよかったんです。1回使っただけで放置される化粧品の数々に虚しさを感じなくはありませんでしたが、、、これらは実家の母に送って使ってもらいました!笑 (だからその時期の母はモードメイクだった)


メイク好きの方には笑われてしまうかもしれないけど、、えい、公開!最近の私のメイクボックスはこんな感じです。けっこう年季が入ってるものもある、、。高いものは良い、というのは、化粧品の世界では「ごもっとも」な気もしますが、それでは私のお財布が全くもたないので、(メイクのプロや、メイクに人生をかけてる方のブログを参考にさせてもらいながら)時々はぜいたくしつつ、普段は身の丈にあったものを使っています!CANMAKE最高!ありがとう!笑 そして、名前がチャラくて敬遠してた「もてますカラ」ですが、使ってみたら本当にまつげが伸びたので、最近私の中のスタメン入りを果たしております。笑 現在2本目。

チークはNARS。NARSのカウンターには、もう仕事も私事もどん底のようなボロボロの時に行きました。「幸せそうな顔にしてください」とお願いしたのですが、さすがのNARSともいうべきか、スタッフのお姉さんが私の顔を一瞬じっとみたあと、迷いなくぱぱぱーっとベースをつくり、チークとグロスをこれまたさささーっとたたいて、あっという間にハッピーそうな顔にしてくれたのを覚えています。それ以来のお付き合いです。
ちなみにNARSのBlushといえば、世界でいちばん売れているというあの#4013 Orgasmが有名ですが、日本人の肌色ではもっと普段使いできる色(ラメも色も控えめ)ということで、#4016 Deep Throatを勧められました。もちがいいので、一度買うと長く使えるものだと思います。(すごいネーミングですが、日本では型番、海外では色名で指定するみたいです。頼む時がいつも笑える、、他の人が頼んでるのを聞いても笑える、、笑)


そんなこんながあったおかげで日本に帰国してからはすっかりこの熱病も落ち着き、必要なものだけを買いにいくようになりましたが、今でも完璧にメイクアップしたお姉さんにカウンターでちょこちょこっとお化粧をしてもらう機会があると、「同じ日本人でも、やっぱり自分以外の顔にメイクするって難しいんだなぁ、、」と感じます。だからこそ、教科書通りのメイクをする方でなく、新製品をゴリ押ししてくる方でなく、私の顔に合ったメイクをしてくれる美容部員さんを見つけたら、もう時間を見つけて通うしかないのです(笑)

冒頭に書いた私が大好きだった美容部員のお姉さんは、「すっきりした感じで」とか「少し女っぽくして」と言うと、本当に私の顔にあった雰囲気で仕上げてくれるのですごく楽しかったです。いつも新しい自分を発見して帰れたのが嬉しい、、、これがメイクの楽しさですよね。普段は何でもいいでーすとか言いつつ、「やっぱこの色がいい!」とか口を出してしまう私ですが(すみません)、お姉さんが異動になる前の勤務最終日には、「お姉さんのイメージで、私に似合うと思うものを」とだけ伝えてすべてお任せしました。すると、、自分では絶対に選ばない色を使って、これまでで最高(当社比)の顔に仕上げてくださいました。「私ってこういうイメージだったんだなあ、、」と心から驚いた瞬間でもあり、プロってすごいな、さすがだな、と実感した時でもありました。遠くに行ってしまったことは本当に残念ですが、新しい場所でも、こうしていろんな人に幸せと驚きを与えていくのだろうな、、と思い願っています。あんまり良いお客じゃなかったけど、、大好きだったお姉さん。どうもありがとうございました!元気でさらなるご活躍をお祈りします!

ちなみに、、私が今ひそかに憧れているのは、Tom Ford Beautyのアイシャドウ。開運シャドウという噂を聞いて、さらに試してみたい欲がむくむく、、。でも私は美人でもなければメイク映えする顔でもないので、あのカウンターに出向いたら「貴様、何しに来た!!」と言われそうで行く勇気がまだない、、、笑


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